■大型医療機器の輸出梱包改善2018■
現在、地球環境に対する関心が益々高まってきており取扱い性が良く環境に配慮した包装形態の要求が多くなってきております。当社ユーザーでは医療機器など精密機器が多く、その殆どの場合、環境配慮を前提とした包装形態であったり、輸送包装に要求される振動・衝撃抑制に関する設計が要求されています。当社としましても積極的な包装改善・提案活動に取り組んでおります。今回の改善例は、物流子会社とともに“脱木材梱包”をテーマに木箱梱包から強化ダンボール梱包への転換に取組んだ事例です。
梱包サイズ(外寸):W1500×D1200×H1630mm

製品寸法 : W1300mm×D1000mm×H1590mm
製品質量 : 593kg
出荷台数 : 30台/月
仕向け地 : アメリカ・ヨーロッパ・ 他国

以前の木箱梱包の際は、カビが発生する問題がありました。
その為、お客様より木箱梱包から強化ダンボール箱梱包への仕様変更のご提案がありました。
設計するにあたり、より良い製品作り・安全性・作業の効率・納品速度・価格を目標とし改善梱包の提案を行いました。


【 お客様からの包装条件 】
1.四方差ができること
2.床面側の桁は高さ100mmのこと
3.腰下は検疫処理木材またはLVL材のこと
4.製品本体で使用した腰下をスロープで製品と降ろせること
5.腰下の床面がフラットなる構造で、木材が付いている場合は容易に外せること
6.製品を降ろした際に腰下の面をキャスター移動した際には床面が歪んだり、割れないこと
7.製品を降ろすスロープは、製品に耐えられること
8.製品を降ろすスロープは、本体の梱包に組込のこと
9.製品が左右、前後、上下動が動かないように固定すること
10.再梱包が容易にできること
11.製品キャスターは弱いため、腰下は床面に当てないこと(浮かすこと)
12.設置する際、製品キャスターが人力で腰下の床面に降ろせること
13.腰下、スロープ以外は、段ボール材で製作すること
14.梱包、開梱、作業は1人作業できること。但し製品を腰下に載せる、製品を腰下から降ろす作業は2人作業で可能であること
15.段積み保管:保管する際に上に1個積み上げても、変形等しないこと
 (2トン以上に耐えられること。計算書または、実験報告書の提出すること)
16.梱包高さは1700mm以下にすること
17.腰下上にある製品を降ろす際C4、C8と同じ方法の場合は、スペーサーを2段釘で固定ること
 (製品のアジャスタで持ち上げ、キャスターを腰下の床面に設置することができること)





【小スペース化で製品の小型化】
AIR便の際 高さ制限がある。
※条件
・高さ1700以下
・軽量化600kg以下
・振動軽減


腰下は、木製でしっかりとホールドし、側押さえ・妻押さえは強化ダンボールに変更、
軽量化と長期の移動・保管が可能の使用で提案





CAPの中央がへたる問題があるため、CAP中心に梁となるVカットの
折り曲げた状態でBW4枚貼りになる仕様
ボンド・Mネジ・ダイクロステープで固定する方法を提案





CAPの中央の梁(BW折り曲げの張り合わせ)


押さえに切込みと罫線で折り曲げて緩衝材を差し込み固定する仕様を提案
作業の効率化・開梱後の分別も容易




【 振動試験 】
供試品に対し、で確認された全振幅1inch(25.4mm)
周波数(4.5Hz)で11880回(44分)振動させる。


【 落下試験 】
供試品を8inch(203.2㎜)の高さから自由落下させ、底面に衝撃を与える。


【 水平衝撃試験 】
供試品を垂直盤より2inch(50.8㎜)の隙間をあけてセットし各側面に速度変化5.75ft/s(1.75m/s)の水平衝撃を与える。


【 輸送試験 】
国内、往復約600kmのトラック輸送試験。
海外、国内から海外へ船輸送、海外から国内へ飛行機輸送。
試験の結果、製品・包装問題なし。



【まとめ】
木箱から強化ダンボール化する案件で、過去には数回価格にて他社に渡ってしまいましたが、
当社で継続し獲得する事が出来ました。
常にお客様の要望・ニーズに応えられる様に生産前からエンドユーザーに届くまで、安全性・
作業性・コスト面・トータルでの改善を提供し続けます。
挑戦・成長・進化を念頭に置き、これからもタカムラ産業としてお客様の要望に応えていく所存です。